「屋根塗装って本当に必要なの?」「見た目が少し古いくらいなら、そのままでもいいのでは?」
こう考える方も多いと思います。
しかし、屋根塗装を長期間放置してしまうと、雨漏り・腐食・断熱性能の低下など、建物全体に悪影響が出てしまいます。
この記事では、屋根塗装をしないとどうなるのか、放置のリスクや塗り替え時期の目安を職人目線で解説します。
屋根塗装をしないとどうなる?放置のリスク
① 防水機能が失われ、雨漏りの原因に
屋根は常に紫外線・雨・風にさらされています。
塗膜が劣化して防水機能が失われると、屋根材の下に水が浸透し、やがて雨漏りにつながります。
一度内部まで水が入ると、下地木材の腐食や断熱材の劣化にも発展します。
💡 雨漏り修理は部分補修でも数万円以上、下地まで腐食している場合は数十万円になるケースもあります。
② 屋根材が割れる・反る・サビる
塗膜がなくなると、屋根材そのものが紫外線や雨水に直接さらされます。
スレート屋根なら割れ・反り・欠け、金属屋根ならサビ・穴あきの原因になります。
この状態になると塗装では補修できず、「屋根カバー工法」や「葺き替え」などの高額工事が必要になります。
③ 外観の劣化・断熱性能の低下
塗膜が劣化すると、屋根の表面温度が上がりやすくなり、室内温度が上昇します。
また、色あせやコケ・カビが目立ち、家全体の印象も古く見えてしまいます。
🧱 屋根塗装は見た目を美しくするだけでなく、「防水・遮熱・断熱」の機能を守るためのメンテナンスです。
屋根塗装が必要になる時期の目安
屋根の種類や立地条件によって異なりますが、以下が一般的な目安です👇
屋根材の種類 | 塗り替え目安 | 劣化の特徴 |
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スレート屋根(コロニアル) | 約10〜12年 | 色あせ・白化・割れ・コケの発生 |
金属屋根(トタン) | 約8〜10年 | サビ・塗膜のはがれ |
瓦屋根(釉薬瓦を除く) | 約15〜20年 | 表面の塗膜劣化・コケ |
🟩 チェックポイント:
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雨の日に屋根裏で「ポタポタ音」や湿気を感じる
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屋根の表面が白く粉をふいている(チョーキング)
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コケ・黒ずみが増えてきた
屋根塗装を長持ちさせるためのポイント
① 下地処理を丁寧に行う
高圧洗浄で汚れや旧塗膜をしっかり落とし、ヒビや浮きを補修します。
この工程を省くと、どんな高級塗料でもすぐに剥がれてしまいます。
② 塗料の塗布量・乾燥時間を守る
メーカーが定めた塗布量を守ることが、塗料の性能を最大限発揮する条件です。
薄塗りや早すぎる重ね塗りは、塗膜の寿命を大きく縮めてしまいます。
③ 遮熱・無機系塗料の検討もおすすめ
屋根は外壁よりも紫外線の影響を強く受けるため、耐久性の高い塗料を選ぶのが理想です。
最近では「無機塗料」や「遮熱塗料」など、耐候性と省エネ性を両立した製品も増えています。
👉 関連記事:「無機塗料・ラジカル塗料・シリコン塗料の違い」
まとめ|屋根塗装は“家を守るための必要なメンテナンス”
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屋根塗装を放置すると、雨漏り・腐食・高額修繕につながる
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一般的な塗り替え時期は10〜15年が目安
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定期的な点検と早めのメンテナンスがコストを抑えるポイント
屋根は普段目にしづらい部分だからこそ、劣化に気付きにくい場所です。
「今の状態を確認したい」「塗装かカバー工法か迷っている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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